卵子提供とは？国内でも可能？

卵子提供とは、子宮には問題なくても卵子に問題があることで妊娠が難しいとされるときに行われる方法です。別の女性から卵子を提供してもらい、精子と顕微授精を行ってできた受精卵を患者へ移植して妊娠させます。

子宮に問題がない場合などは、妊娠成功率も上昇すると言われており、「究極の不妊治療」とも呼ばれているのです。また卵子提供は国内でも可能ですが、JISART(日本生殖補助医療標準化機関)による厳しいガイドラインがあり、加齢による不妊などでは卵子提供は受けられません。提供してもらえる卵子も親族に限られるので、提供してもらえる範囲も狭くなります。

海外の場合は、加齢による不妊でも卵子提供が行われており、卵子提供に関しては好意的な面が見られます。現実的には国内では難しいとされる方も多いので、最近では卵子提供が可能な国で移植を行っている方も多いです。

海外の卵子提供にまつわる3つの疑問とその答えについて

卵子提供に関して、知っておきたい疑問とその答えについて3つ紹介していきます。

かかる費用は？

卵子提供を受けるには、どのくらいの費用がかかるのでしょうか？

出典：はじめての卵子提供ガイド

費用については一番疑問を持つ方が多いでしょう。ただし費用はとても複雑です。ハワイなら700万円〜、ロサンゼルスなら550万円〜程度はかかります。また追加費用も発生するので、プラス100万円以上の金額を目安としておいたほうが良いでしょう。あくまでも目安なので、卵子提供エージェントによっても変わるため、それぞれで確認しましょう。

高齢でも受けられる？

アメリカでのデータになりますが「提供卵子」による出生率は、女性が45歳を過ぎても、５０％前後を維持しています。

出典： FNNPRIME“究極”の不妊治療！ 45歳以上で出産率50％超の「提供卵子」

卵子提供は海外の場合、加齢による不妊でも対象になるため卵子提供を受けることは可能です。また、卵子提供による出生率も45歳以上は50％を維持しているので、加齢による不妊の場合でも、諦める必要はありません。ただし国内では加齢が原因の卵子提供は認められていないので、海外で受けるようにしましょう。

卵子提供を受ける流れ

契約を頂いてから、卵子提供を受ける海外の国や地域を選択していただくことになります。

出典： ActOne海外にてドナーから卵子提供を受ける流れ

海外で卵子提供を受けるためには、まず卵子提供エージェントに申し込みをして、説明を受けてから契約へと移ります。その後、具体的なスケジュールを組み、同時に卵子提供をしてくれるドナーを決めます。ドナーを選ぶ際には写真やプロフィールなども確認ができ、納得できる方を複数人候補に挙げ、優先順位の高い順番でドナーが確定します。ドナーが決まれば海外へ行き、夫は精子を採取、妻は妊娠可能か検査をして問題なければ受精卵が作られ、妻だけ渡航し移植という流れになります。

急増する海外での卵子提供

国内では卵子提供は否定できであり、簡単に受けられる不妊治療ではありません。ですが、海外なら受けることができる方も多いので、最近では最終手段として卵子提供による不妊治療が多くの方に選ばれています。

卵子提供による妊娠成功率も高いので、諦めようとしていた方も卵子提供も方法の一つに入れて考えてみてはいかがでしょうか。

卵子提供は国内でもできるの？それとも海外？卵子提供にまつわる疑問と答え３選